初めて訪れた美容院、「ちわ~」と若いスタイリストがきたらあなたはどう思うだろうか?
「技術大丈夫かしら」「話はずむのか?」「ピアス開け過ぎじゃね?」「私の息子ぐらいじゃないの・・」
若いスタイリスト、熟練スタイリストの良いとこ悪いとこ教えたろ
熟練スタイリストより劣っているところ
- カット等の技術のバリエーション
- 会話の広さ、深さ
- 提案力
- スピード
まあこれ全部早い話が経験値の問題だから仕方ないんだけどな。
カットの技術と提案力、スピードに関しては、もうこの技術の世界では数をこなすしかない
会話の引き出しもそら、年の功だわな。ゆるしてやれ。
ただ、ダリも気を付けないといけないのが
熟練になりお客様との付き合いが長くなってくるとなーなー接客になりがちなんだな
その部分では会話や提案力の引き出しは少なくても若いスタイリスト達は一生懸命接客する傾向にあるわな。
たまに、技術も接客もへたでなーなー上から目線のダニみたいな奴もいるけどな。。
熟練スタイリストより勝っているところ
- 注文通りしてくれる
- カウンセリングが丁寧
- 流行りに敏感
- シャンプー~お仕上げまで全てしてくれる
まず、「え?技術が上の熟練スタイリストの方が思い通りにできるカット技術があるんじゃないの?」
と思うかもしれない。そりゃ同じ髪型をマネキンでよーいどんで切らせたら先輩の方が上だ
こんな経験はないだろうか?
「今日は10年ぶりに前髪を切ってパーマをあてようと思うの!?」
「う~んあなたは軟毛で傷みやすく、前髪に癖もあるからやめときましょう」
て、結局いっつも同じ髪型になるのよねぇ。
と言った話をめっちゃ聞く。
全員が全員じゃないが熟練になってくると俺のカット理論、毛髪理論はこれ!
と頭が凝り固まってくる奴が多い
パーマは絶対当てない方が良いとか謳ってる美容師も少なくない。
じゃあその美容師のお客様は一生パーマ当てれないんだよな?
ダリはそれは違うと思う。
確かに日本人の髪質は結局パーマしちゃうと余計やりにくくなっちゃうことが多い
でも、大学入学を機に、なんか気分転換に明るくなりたいから。
とか俺はそれは断らない。
あなたが、友達に美味しいハンバーガーショップ聞いたから行きたいと彼氏、旦那に言ったら
「ハンバーガーなんか輸入肉で、レタスも中国産、これを食べたら君は寿命を削ることになる!」
これと一緒だ。こいつといたら一生ハンバーガー食えない。
美容師は毛髪馬鹿で自分のお客様の髪を作品と勘違いしてるオナニストが多い。
やりにくくなるかもだが一度パーマやってみたいんだよ。皆がうまいって言ってるハンバーガー食ってみたいんだよ。
若いスタイリストは良い意味でも悪い意味でもまだ自信もおごりも無いからハンバーガー食う冒険をさせてくれる奴が多い。
カウンセリングもそうだ。
「えっと、、ここがいつも時間が経つとやりにくくなってきて・・・・」
「あぁ。はいはい。分かるよ、うん。」
みたいな。職人は一を聞いて十を知る的な。
無理。絶対無理。
美容師歴約20年の俺でも3~4聞きたいわな(笑)
まあこの記事を書きながら自分に言い聞かせてる部分も多い。
一生懸命指名をつけようと今頑張ってるスタイリストとダリ、どちらが流行りに敏感か、詳しいかと言われると
俺!!とは即答できないのも事実。
そして、これ絶対皆経験あるのが担当スタイリストに
「この後どっか行くんすかぁ~」
でシャンプーマンに
「この後はお出かけですか?」
美容院滞在中に一体、何回お前らに自分の職業とこの後の予定を教えなあかんのじゃ。
てこと
大体売り上げが多く、指名の多いスタイリスト順にアシスタントを引き連れることができるので
カット以外入れ代わり立ち代わり担当が変わる美容院も少なくない
若いスタイリストはせいぜいシャンプーをアシスタントにさせるくらいかな。
結構これが嫌でマンツーマンサロンに移行された方を多々お聞きする。
今、美容業界は究極な人材不足、離職率が懸念されている。
これは経営者のダリが言うから間違いない。
最近のガキが根性ないとか、美容師ブームが去ったとか。
違う。美容業界の雇用体系が糞だから若手美容師が育たない。
近年やっと働き方改善や週休2日制度を謳っている美容院が増えてきた。
残念ながら一般社会からかなり遅れて。泥亀のように
ダリの初任給は7万円
家賃4万5千円
月々のレッスン用のマネキン代、セミナー代諸々2万円
憧れの美容師になったのにも関わらず、最初に頂いた仕事はオーナーのBMWの洗車だった。
下積み頑張りましたって美談でも何でもない。当時の美容業界は美容師ブームにのりスタッフに対する扱いは
糞だった。
それが長らく続き、進路相談の時に美容師になりたいと担任に相談すると必ず止められる職業になってしまった。
カリスマと言われた過去の栄光にしがみついている糞美容室オーナーどものせいでな。
そんな美容師の人気が下火の中、美容師になり、アシスタント期を経てスタイリストデビューした最近の若い奴らは本当によくやったと思う。
まして、近年の最低賃金の引上げや大手企業なら福利厚生がかなりしっかりしだしたこのご時世に。
もし、あなたが美容室に来店しデビューしたてらしきスタイリストが担当についたら上記のことを思いだして欲しい。
最初からカリスマ熟練美容師なんていない。
このままでは熟練どころか美容業界はジュクジュクジジババスタイリストで溢れてしまう。
それでもやっぱり髪はどうしても熟練の方にと言うのなら指名料をはらって予約をすれば良い。
低料金サロン等に行き、若い子は嫌だとか言うのはマナー違反だ。
- 何故美容師は安月給なのか?労働基準法には引っかからないのか?の記事もあわせて読んでみてくれ