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カリスマブームも去り、いまやご新規様カット¥1800なんてところは腐るほどある。
ダリの美容室は高くも安くもない中立店だ。独立するまでに務めていた店は
店長カット1万円のカリスマ美容室からカットカラー3500円てな低料金サロンどちらも経験しているからこそ安い店のカラクリも分かるし長所短所も分かる。
では解説していこう。
まず
スタッフの雇用形態
低料金サロンの場合
- カットのできないアシスタントがいない
- 固定給や時給では無く完全歩合制
全部の低料金サロンがそうじゃないけど、大半がこんなかんじ
高単価サロン
- 一人のトップスタイリストに3~5人のアシスタントがついている
- 固定給と目標達成により賞与有り
- アシスタントはレベルに応じた固定給
さて猿でも分かる人件費の差だよな。だって完全歩合てことはそのスタイリストがその日、売り上げなかったら、はい残念、今日の日給は0円よとなる。
逆にスタイリストもアシスタントも固定給で雇っているお店のその日の売り上げが0だと
0じゃないんだ赤字なんだ
だから同じ月100人担当して同じ売り上げだったら高単価サロンは潰れちゃうんだ
トップスタイリストの1万円のカットの売り上げには引き連れているアシスタントの給与もそこから捻出せねばならないんだ。
だから逆に低料金サロンはそこまで値段を下げれるんだ。
ソフト面
美容院で言うところのハード面はスタイリストの技術力と商材の良し悪しだ。
ソフト面で言うと例えば、カラー放置中に出てくるドリンクや菓子折りリラックスできる音楽等
これ、ほとんど期待できないと覚悟しとけ。
ドリンク等は経費削減てことで理解できるだろ?
音楽。これ美容院にかぎらず安い店行って、地元のスーパーで流れてそうなダサいインスト音楽やたまにCMの入るネットラジオ的なBGMだったことあるよな?
日本てめんどくせぇ国で自腹でCD買うよな?友達と聞くよな?
じゃダリがそのCD気に入る。自分の店でかける。
それ法律にひっかかるんだよ。
話しがそれるからきになる奴は日本音楽著作権協会JASRACで検索してくれ
早い話、個人的に音楽楽しむのはえーけど他人(ビジネスにおいてはお客)にも聞かせるなら金払えてゆーこと
で、無音でやるわけにはいかないから普通はJASRACにお金払うか一番メジャーなのがJASRACと提携しているUSENに加入している店がほとんどかな。
で、この経費すら削りたい店がフリー音楽のダサいやつね。
延々オルゴール音の流れてる居酒屋あったな(笑)
喉もかわいてないし、オルゴールで眠るから大丈夫て方。こーゆー店もあるよ
ダリも閉店した店舗もあわせたら5店舗内装から作り上げてきた。一番ではないけど高額費用がかかる工事が
水回り、配管工事なんだよ
特に低料金サロンは薄利多売だから広めの物件で沢山のスタイリストブースを設けるところが多い。
となると固定費を抑える為、テナントビルでも路面(1F)にだすことが厳しいんだよ。
5階建てのビルの3階にトイレがあるビルなんてまあないわな。
となると、「当店を出て左直進して頂きエレベーターで1Fエントランス横にございます」と案内されるわけ
あなたは流行りのユルふわパーマをあてる為、頭には今、沢山のロッドが巻かれサザエさん状態だ。その状況で
当店を出て左直進して頂きエレベーターで1Fエントランス横までおしっこしに行かなければならない。
恥ずかしさのあまり2階付近でちびっちゃうかもしれない
兎に角、美容院に限らず低料金店でソフト面の充実を期待してはいけない
では一番重要なハードの部分の話をしよう
商材
美容院に限らず居酒屋でもなんでもそんな旨い話はないわな。。
全く同じビールなのにどうしてここの大手チェーンは他店より安く提供できるか?
低料金店同じメーカーからはなるべく安い商材をいっきに大量受注し材料1つあたりのコストを極限まで削る
店の同メーカーシェア率が高ければ高いほどメーカーにもうま味があるからシェア率の悪い店より安く入れてくれるんだ。
じゃあどう言った問題が起こるか。
1社のメーカーからの大量受注てことはメーカー、商材のバリエーションが少ない
てこと、ダリも低料金サロンに務めていたころ、
ああ、あのメーカーのカラー剤ならこのお客様の言う通りの色にできたのに、当店では無理か、、とお断りしたことが多々ある。
薄利多売美容院ではどんなお客様でもお越しくださいて考えじゃなく安くでしてるからうちのやりかたでヨロシク!
ごちゃごちゃゆー奴は GO HOME
て店が多い。だって、、カット+カラー¥3000だぞ…
言うまでも無く高単価サロンはどのお客様でも対応できるよう様々な商材をストックしてある
だって一人としてお客様をお断わりしたくないから。
さて、これだわな。
まず雇用形態の話にちょっと戻るけど、この完全歩合てのは正社員でこんな雇い方は労働基準局が黙ってないわな
このスタイリストさんたちは場所を借りている1オーナー(個人事業主)なんだよ
ちなみにヤクルトレディーも販売キット、制服等を本社から借りて個人事業主としてやってるんだな。
オーナーなんだから営業後夜遅くまで美容師がやってるイメージのあの[技術レッスン]
あんなのやってる奴低料金店で務めてた時、誰一人やってなかったわ。
稼ぐだけ稼いでハイお疲れちゃん。
で、高単価サロンだけでなくアシスタントのいるお店
早くこいつをスタイリストにさせて生産性出させたいよな?
オーナーもパイセンも必死に教えるわな。
教える側もベーシックから最新の技術まで。切磋琢磨するわな。
てことになるわな。
しかしダリも低料金サロンにいたし、実際カットが滅茶苦茶うまくて、「あれ、どうやって切ったんすか?」て質問したくらいのスタイリストもいた。
完全歩合制のスタイリストは二極化してて頑張ってお金貯めていつかは自分の店を持つぞって切磋琢磨してる奴とお店とか出す自信ないけど美容馬鹿で他の仕事もつけないし~とダラダラやってる奴のどちらかちかいない。このダラダラスタイリスト略してダラストこれに当たるとあなたはおみくじで言うところの凶だ。いや、おしっこを我慢せねばならないんだった。大凶だ。
ちょっとおまけに裏話
低料金サロンは2通りあって
1つが今説明したカラクリ、もう一つは高単価または通常価格帯が本店にある姉妹店(店名は変えている)
これ、なにかと言うとスタイリストなりたてのスタッフに薄利多売で武者修行してこい!
てシステム。こゆ美容院は姉妹店に本店のHPがリンクされてることが多い
本店の口コミ等が良ければ若くてもしっかりしたカリキュラムを経てスタイリストになっている可能性が高いよ。
若い=下手ではないから。